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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #13

UPDATE:2025.10.17

■黒い塔=Operation Cheyenne G.A.I.A.①■

 

Shadow Labyrinth』に登場する黒い塔の正体は、銀河連邦が作った対“真の敵”用の駆逐兵器である。名称は先述の通り、シャイアン作戦(Operation Cheyenne)向けに作られたG.A.I.A.ということで、オペレーション・シャイアン・G.A.I.A.Operation Cheyenne G.A.I.A.)と呼ばれる。

 

キーアートやゲーム中での黒い塔の印象が強いが、下図のG.A.I.A.システム全体で見ると前端部にカバー、後部に推進部があり、これが恒星間航行を前提としたとてつもなく巨大な宇宙船の、極めて一部分でしかないことがわかる。

設計原案はゲーム中でも登場する組織「バグルス」側から提供された。
この原案をもとに実際の開発は銀河連邦を裏で牛耳る2大巨大コングロマリットの1つ、ゼネラルリソース社が担当した。

設計原案時の想定全長は20m300m程度とされたが、DFエネルギー→ESP→スーパー・ブラスターへの変換部の開発は軍需企業として最先端を行くゼネラルリソース社でも難航した。
最終的にはバグルスからの素材提供と技術協力によりなんとか完成にこぎつけたが、目論見を大きく外れ変換部だけで1800m、さらにそれに外装を付けると攻撃を行う突入部(=黒い塔)だけで3000mをこえる巨体となった。
それでもスーパー・ブラスターは設計原案の出力の64%しか出せず作戦要求出力ギリギリであったことから、これが後にオペレーション・シャイアンの失敗へとつながった。

さらに強力なエネルギーであるスーパー・ブラスターエネルギーを集約する先端部のドリルビットも開発が難航し、こちらも最終的にはUGSF-SATSpecial Atack Troop:銀河連邦宇宙軍特殊戦闘軍団)の外部委託団体のひとつ「ドリラー協会」に設計を依頼し、ようやく完成に至るという有り様であった。

 

また突入部だけでは“真の敵”の知覚外となる星系から移動することが難しく、別途、恒星間航行を行うための超遠距離ハイパードライブとDDDを備えた推進部が開発された。

突入部のサイズ3000mに合わせて作られた結果こちらも2200mを超え、両方のユニットを組み合わせると5040mもの巨大な兵器となった。
UGSFの“ヴァンガード・フリート”(※)で3200年当時に運用していた最新鋭強襲打撃艦(戦艦クラスに相当)はフィサルス#2級(フライト17)だが、これが1520mとヴァンガード・フリートでも最大サイズに近い艦艇(特務艦を除く)なので、そのサイズたるやとてつもなく巨大であることがわかる。
※恒星間戦闘用の前衛戦闘艦艇群のこと。星系周辺防衛艦艇群は“リアガード・フリート”として別に存在する。

なお、この姿は次のX投稿(https://x.com/officialpacman/status/1948775389049811118)でも見ることができる。

 

このように開発が難航し、かつ予算が無制限とされるG.A.I.A.であったことからユニットコストは莫大で、推進部となるDDD部だけで3200年時の銀河連邦の年間国家予算の160分の1にあたる約171146億ハイニクス(※)。
突入部は一部バグルスより現物で提供された部分もあるため換算が難しいが、ほぼ推進部と同額と見積もられており、併せて約342291億ハイニクスにものぼった。

※ハイニクス:銀河連邦の連邦構成国内で使用される共通通貨の単位。政府間決済用の高額デジタル通貨のため市井にはめったに流通しない。
大体1ハイニクス=12万円程度の価値。つまり約2053750兆円。これが推進部と突入部の2つなので総額は4107500兆円となる。

 

巨大な宇宙船ながら敵の中枢部突入という性格から乗員は1名のみ。ESP保有者を送ると“真の敵”に知覚されることから、ガイノイドである銀河連邦ルートユニット・イエロー予備“テーベー”がオペレーション・コマンダー(作戦指揮官)兼、操縦員兼、戦闘員となっている。
UGSFではオペレーション・コマンダーを常時3人置くトリプル・コマンダー制を取っている(シングルかトリプルのみ。ダブルは意見が割れるため禁止)が、オペレーション・シャイアンはコマンダー生存率が非常に低い事がわかっていたためシングル・コマンダー機となっている。

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