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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #14
UPDATE:2025.10.20
■黒い塔=Operation Cheyenne G.A.I.A.②■
『Shadow Labyrinth』に登場する黒い塔=オペレーション・シャイアン・G.A.I.A.(Operation Cheyenne G.A.I.A.)の続きとなります。
今回は異様に細かい設定の話となります。
ゲーム中の黒い塔(オペレーション・シャイアン・G.A.I.A.)の内部には背景の一部にしか見られないメカが多くある。
実はこれにも設定が存在しており巨大な1つの機能を描いている。
なんでそんなところまで設定してあるかというと「終盤で再起動カットシーン等があった場合に使うかもしれない」ということで用意しておいたからである。(実際は簡単な演出にとどまっている)
まず最上部のマスターリアクターでエネルギーが作られる。
リアクターは重力で上位次元との特異点(孔と呼ぶ)を作り、その境界面(次元断崖と呼ぶ)をそのまま切り出して、次元エネルギーの差分を有したディアスタシオン・フィールド・エネルギー(DFエネルギーあるいはDFE)を発生させる。
マスターリアクターの発生させたDFエネルギーは散漫かつ脈動が大きくそのままでは利用できないため、第1~第8段でエネルギーの整流を行い、DFエネルギーを1点に集約する。
続く第9段~第12段でDFエネルギーをESPに変換する。
ここはバグルスの設計だがゼネラルリソース社ではほとんど再現できなかった部分である。
最終的にはDFエネルギーのうち上位次元側のエネルギーだけを濾し取り(3次元側のエネルギーはバイパスしてスレーブリアクターに発射エネルギーとして送る)、さらに破壊ESPのみしか抽出できないという雑なESPコンバータとなっている。
変換効率が悪く4段で組んでやっと変換率64%という作戦成立ギリギリの効率であった。
更に続く第13段/第14段/第15段でESPを圧縮しスーパー・ブラスターを生成する。
ここもゼネラルリソース社が再現に苦労した部分である。
破壊ESPは3次元上の固体的存在との接触部分で事象変化を起こす。
コンプレッサ内でそうならないために素材側もESPを展開し事象変化を防いでいる。
つまり素材にESPを展開できる素材…『ゼビウス』でいうところのイル・ドークト(ESP結晶金属)、ナプルーサ・バキュラ(高圧縮ESP結晶金属)、ウ・バキュラ(極圧ESP結晶金属)を使うということである。
当初ゼネラルリソース社では代替としてD.E.F.H.A.(ディアスタシオン・エネルギー・フィールド展開式高張力装甲)を使用したが遥かに及ばず、最終的にはバグルスから提供された僅かなナプルーサ・バキュラと、ウ・バキュラで補強することで達成した。
その結果、ESPコンプレッサは低圧縮部と高圧縮部を分割せざるを得なくなった上、さらにESP圧縮率も下げざるを得ず、とてつもなく巨大な変換器となった一方、スーパー・ブラスターの威力は低くなった。
これを補うためにスーパー・ブラスターの照射時間を長くすることでカバーしようとしたが、変換効率の悪さはいかんともしがたく照射時間も限られることとなった。
その後はスレーブリアクターのエネルギーでスーパー・ブラスターを発射する。
ゲーム中では3つの高エネルギー源を用いて3.962×10の26乗ジュールもの超巨大なエネルギーを投入したが、それでもスーパー・ブラスターを押し出すのが精一杯で投射することはできなかった。
これら機構は黒い塔の攻略時に背景としてその一部を見ることが可能となっている。
またこれより下部の貫入部(パイル)もフィールド中の背景として見ることが可能となっている。
なおスレーブリアクター上部のデザインは、『ギャラクシアン3』28人版(GH-28)の筐体デザインをオマージュしたものとなっている。
なぜなら今年が『ギャラクシアン3』35周年だからである。