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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #17
UPDATE:2025.10.27
■真のOperation Panzer G.A.I.A.②■
『Shadow Labyrinth』に登場するGAIA(GeoBlade B5)。解説の続きとなる。今回はより詳細度を高めた説明となる。
本機の特徴は、強力なESPによる防衛機能を持つゼビウスと、敵意に対する高感度な知覚を備える “真の敵”に対し、単機での突入に特化した2つの設計にある。
それは、完全無人自律兵器化と3200年時で本機のみが保有する航宙機スタイル「マルチステージ・スタイル」である。
特に“真の敵”はESPのないガイノイドを搭乗させたOperation Cheyenne G.A.I.A.ですらも、接近は許せど作戦完遂はなしえなかったことから、Operation Panzer G.A.I.A.では完全無人兵器化が大前提とされた。
また本機はシールドステージ/火砲・ブースターステージ/アサルトステージ/サポートステージ/フルアーマーステージ/アウターフレーム/G.A.I.A.コアの6段から構成される。
これらは状況に応じてパージを可能な構成となっており、最小ステージであるG.A.I.A.コアでは、約2mの狭小領域まで突入が可能となっている。


これは惑星最深部にいる“真の敵”に対し、力任せで貫通していくOperation Cheyenne G.A.I.A.では完遂がならなかったことから、テレメトリでかろうじて認識していたOperation Cheyenne G.A.I.A.が開けたであろう突入口を通じて、自律機動爆弾=G.A.I.A.コアを届けるためだけのシステムとして組まれている。
だが、惑星ゼビウス突入寸前で“真の敵”に知覚される。UIMSコマンダー・オブ・コマンダーによる奇襲で、母艦であるグース級特務戦艦「ブルーグース」が危機に陥る。
この事態に対応するためG.A.I.A.コアとアウターフレームのみで発進し応戦することとなる。
一時的に撃退に成功するもUIMSコマンダー・オブ・コマンダーのウェイブキャノンでブルーグースとアウターフレームが大破する。
GeoBlade B5はG.A.I.A.コアの危機的状況を検知したため自律救出モードが作動。
惑星ゼビウスに落ちていくブルーグースの内部に大破し、取り残されたG.A.I.A.コアを機内に格納し救出した。
しかしGeoBlade B5も起動には失敗しており、ENDシールド(※)が展開できないまま惑星ゼビウスにリエントリした結果、大半が燃え尽きて喪失した。
※ENDシールド:END(Energy-surface, Neutralize-surface and Diastasion-surface composite Shield)という3種の属性の異なるシールドを展開できる。Energy-surfaceは高出力のエネルギー防壁を当てて破壊するアクティブ防御。Neutralize-surfaceは敵のエネルギーを中和吸収するパッシブ防御。Diastasion-surfaceはディアスタシオンによるフォースフィールド防御を行う。それぞれ得意不得意があるため、“レイヤー”といって多重展開によって効果を上げる。

ゲーム中、火球が落ちてくるシーンで、先行する大きい火球は特務戦艦ブルーグースであり、その後ろの小さな火球がGeoBlade B5である。
惑星ゼビウスに墜落したブルーグースはゲーム中では“宇宙戦艦”ステージとなる。
一方のG.A.I.A.コアはG-Hostの手に渡り、主人公がG-Hostを破壊した後“GAIA”として再構築される。
※注意:此処から先は大きなネタバレを含む※
本機にはUGSFも想定していなかった大きな問題があった。それはオペレーション・コマンダーである。
完全無人自律兵器のためコマンダーを必要としないが、強力なG.A.I.A.をコマンダー権限無しで行動させることは危険である。
そのため本機はシングル・コマンダー機として、暫定コマンダーが設定された。
暫定コマンダーはアンドロイドである銀河連邦ルートユニット・レッド予備“パトロクロス”が当てられた。
パトロクロスは特務戦艦ブルーグースに搭乗しており、本来ならブルーグースは惑星ゼビウス圏を遊弋し、コマンダーのパトロクロスもブルーグースに搭乗したまま“最後の攻撃”の発動オーダーのみをリモートで発動する予定であった。
しかし、UIMSコマンダー・オブ・コマンダーの奇襲と、それによるブルーグースの惑星ゼビウスへのリエントリによって死亡してしまった。
この場合、通常は後任が作戦参加者から自動アサインされる。
が、ここで想定外の事故が発生した。ブルーグース含むオペレーション・パンツァー作戦参加者は全滅し、生存者がいなかったのである。
さらに後に作戦管理ユニットであるG.A.I.A.コアがG-hostに寄生されたことから、アサイン機能が停止しコマンダー不在のG.A.I.Aが成立してしまった。
また前任のパトロクロスは“暫定”コマンダーであったことから権限レベルが低く、ここに脆弱性(Exproit)が発生することとなった。
PUCKはOperation Panzer G.A.I.A.のテレメトリからこの事実を認識し、これに勝機を見出していた。
ゲーム終盤ではこの脆弱性を突いて、暫定コマンダー権限よりも強力なトリプル・コマンダー権限を滑り込ませたうえで、オーダーG(※)の発動により、“最後の攻撃”の強制起動を成功させたのである。