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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #33

UPDATE:2025.12.03

■博士 ―バグルスの博士―■

 

Shadow Labyrinth』内に登場する反“真の敵”組織「バグルス」のエージェントの一人「博士」について説明する。

登場は『Shadow Labyrinth』が初ではなく、『スーパーアドベンチャーゲーム・ゼビウス(1985年・東京創元社)』が初となる。

ゲーム中に得られる手紙では名前を語らないので名前が不明。
先述の刊行物内では「バキュラ博士」と呼ばれていたが、これは彼が生み出した素材「ナプルーサ・バキュラ」に由来した名前であり、本名ではない。

 

当時、惑星ゼビウスで多用されていた超能力結晶金属「イル・ドークト」は通常は核攻撃のエネルギーすらも受け止めるが、ESPの弾丸である「ザッパー」やそれよりも強力な「ブラスター」によってあっさりと破壊されてしまう欠点があった。

 

このイル・ドークトのESPに対する脆弱性を解決した素材がナプルーサ・バキュラであった。
ナプルーサ・バキュラは、ブラスターの攻撃すらも耐えたが、一方でこの素材を使うことで“真の敵”は、より強固な要塞に籠もり、惑星ゼビウスの統治を強めていった。

 

ナプルーサ・バキュラを発明した博士はこの素材の略称である「バキュラ」の名前が与えられた。
周囲もバキュラ博士と呼んだが、“真の敵”はこの素材に囲まれた地下要塞を建設し、そこに自身を置くことでより支配を強めていった。
博士は間接的に“真の敵”による支配の強化を支援してしまったことを後悔していたため、自分を博士、とのみしか言わないようになった。

 

この後、“真の敵”にたいして面従腹背の姿勢となり、“真の敵”の目をかいくぐってナプルーサ・バキュラに浸透、脆性を促進する溶解液を発明して、“真の敵”を破壊しに惑星ゼビウスに来たP.J.に与えた。

 

P.J.はこれにより“真の敵”のいる地下要塞へと潜入、撃破し、休眠させることに成功した(※)が、後に“真の敵”が復活した際に、博士はP.J.、娘のカーチャ、ニーナとともに“真の敵”に殺害された。

※この事件からナプルーサ・バキュラの更に上位素材である「ウ・バキュラ」と、それを素材として使ったより強力な要塞「スターテンド・ギレネス」が建造された。

 

死んだ直後、博士と娘のカーチャとニーナの思念つまり高次元ESP(魂とも言える)はシオ・ナイトにより回収された。
そしてシオ・ナイトの一部を使いカーチャとニーナに身体が与えられた。
それを見届けた博士は、最初は死を受け入れる覚悟であったが、シオ・ナイト、P.J.、カーチャ、ニーナの説得を受け入れ、バグルスのエージェントとして復活することを決めた。

その後は、シオ・ナイトの予知に従い、一時は銀河連邦と接触し、オペレーション・シャイアン・G.A.I.A.のドリルの先端に装着する溶解液といった技術で支援した。
オペレーション・シャイアン・G.A.I.A.完成後はシオ・ナイトに乗って惑星ゼビウスに潜入。
ボスコニアン要塞(機動要塞マフ・グアント)の廃墟の一部に研究室をもらって隠れ住み、いずれくるPUCKと主人公「8番目」のために様々なものを発明している。
その中には、Dラインの制御石板や、壁移動用の粘菌、簡易ミク・ソル(セーブポイント)も含まれる。
これらの設置はボスコニアンのツァデやツァデレフによって行われた。

なお特徴的な額の石は、博士が惑星ゼビウスにいた際に、“真の敵”に従属するよう埋め込まれた思考制御素子だが、さっさと改造して無効化してある。

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