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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #65 -ブラグザブルー:テリアス・ユノ-
UPDATE:2026.02.16
■ブラグザブルー:テリアス・ユノ■
ブラグザブルーは、『Shadow Labyrinth』に登場する四天王的存在のひとつであり、惑星ゼビウスの“真の敵”の分体であるブラグザの一体である。

ブラグザレッドと同様に歴史的事件や大局的な流れの多くを共有している。
が、その資質と結末は対照的ともいえた。
性格は内向的かつ気まぐれで、攻撃性や執念においてブラグザレッドに大きく劣っていた。
一方で、自己保身と状況判断に関しては一定の狡猾さを備えており、致命的な局面では戦線を離脱する選択を躊躇しなかった。
この点において、ブラグザブルーはブラグザの中でも最も「リーダーに向かない」存在であった。
『ゼビウス』では、エリア9に出現するアドーア・ギレネスのブラグザとして登場している。
また『ソルバルウ』では、2回目に出現するアドーア・ギレネスのブラグザである。
ブラグザブルーもまた、『ソルバルウ』後の混乱期において、惑星ゼビウスの“真の敵”によるESP回復の過程で異世界存在『パックマン』との結合事故を起こしている。
このブラグザはまだこの時点では性格と呼べるようなものはなかった。
しかし、『ゼビウス』『ソルバルウ』における二番手に登場したアドーア・ギレネスという極めて物理的な事象に過ぎない順番、あるいはわずかに芽生えていた性格に、“二番手を好む”ことから少なからず自身は矢面には立ちたくない保身や内向性を見出されたのか、インキー(Inky/Bashful/アオスケ)の思念が混入した。
これによりブラグザは新たな存在「ブラグザブルー」へと分化した。
一方でこの事故は、ブラグザブルーにとってより致命的な歪みをもたらした。
インキーの思念により、ブラグザブルーに臆病さ、不安定さ、そして多足生物に対する強い嫌悪感というものが植え付けられ、精神構造に深く定着したのである。
その後、ブラグザブルーはブラグザレッドと行動を共にし、バルラ族の創造、ゼビウス人からのESP収奪、スターテンド・ギレネス建造計画といった一連の事業に参加した。
しかし、これらの過程において彼が主導的役割を果たすことはなく、常に補佐的・従属的な立場に留まっていた。
転機となったのは、ブラグザレッドが脅迫し、捕獲してきたエンペラー・ギャラガへの寄生・洗脳任務を命じられたことからであった。
ブラグザレッドは、ブラグザブルーに何が定着しているか――すなわちインキーの思念の性質を把握していなかった。
もしエンペラー・ギャラガが、ギャラガ群団に一般的な二脚二腕の形態であったならば、この任務は成立していた可能性があった。
しかし、エンペラー・ギャラガは先祖返りした個体であり、六脚を持つ多足の存在であった。
加えて、その精神力と生命力は異常なまでに強靭であり、寄生・洗脳はいずれも困難を極めた。
多足生物を本能的に忌避するインキーの思念を内包したブラグザブルーにとって、この任務は耐え難い苦痛であった。
結果として、彼の臆病も相まってブラグザレッドの命令に逆らうことも出来ず、エンペラー・ギャラガを完全なG-Hostとすることができないまま、PUCKと主人公「8番目」が到達するその瞬間まで、任務を果たせずにいたのである。
一方で、ブラグザブルーは決して無策ではなかった。
寄生そのものには失敗しつつも、テリアス形態を獲得できなければブラグザとしての地位が保証されないという危機感を抱いてもいた。
そこでエンペラー・ギャラガの強靭な精神力を断片的に吸収、それをESPへと変換することで、最低限の進化条件を満たした。
ゲーム本編では、PUCKと主人公「8番目」がエンペラー・ギャラガの間に侵入すると、ブラグザブルーは早々に寄生を放棄し、G-Host化に失敗したエンペラー・ギャラガを見捨てて撤退した。
そして次なる策を講じることなく、スターテンド・ギレネス内部に存在する自身の拠点「ユノ・トルレ」へと引きこもり、ブラグザブルーは真の姿、「テリアス・ユノ」へと移行した。
「ユノ」とは惑星ゼビウスの言語において、「人・人類・高知能生命体」を意味する語である。最終形態であるテリアス・ユノの意匠は、ナスカの地上絵に描かれた「宇宙飛行士(宇宙人)」をモチーフとしている。
最終的に、ブラグザブルーは最終形態テリアス・ユノを獲得したことで、惑星ゼビウスの“真の敵”の分体であるブラグザとしてのメンツは立ったが、ブラグザレッドとは異なり、単に無策で孤立したままPUCKと主人公「8番目」を迎え撃つことになった。
その結果、惑星ゼビウスの“真の敵”を討つために到来した両者によって、テリアス・ユノは撃破された。
その後、惑星ゼビウスの“真の敵”との最終局面を前に、ブラグザブルーは原初の形態である「ブラグザ体」として対峙した。
この形態は物理的身体を持たない純粋な構造体であり、極めて無防備であった。
そして、この局面でも無策のままPUCKと主人公「8番目」が亜空間ESP回路「MAZE」から入手した「インキー・シンボル(※)」によって、ブラグザブルーの構造体に完全に混入していたインキーの思念は分離・除去された。
おそらく、ブラグザブルーにとっては長い間の彼の活躍を押し留めた原因であり、不要なものがなくなり安堵したであろう。
※トリビア#26参照のこと。このシンボル情報からインキーの構成要素を読み取って除去できる
しかし、その安堵もつかの間、インキーすなわち『パックマン』のプレイヤーの熱狂(ESP)を失えば、ただのブラグザ体にすぎないという事実にも気づいた。
そしてその場所がスターテンド・ギレネスの“真の敵”の部屋である以上、もはや逃げる場所すらなかった。
こうして彼は完全に撃破され、残るかすかなESPは分体の大元である惑星ゼビウスの“真の敵”へと吸収されていった。

