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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #66 -ブラグザオレンジ:テリアス・バルゥ-
UPDATE:2026.02.18
■ブラグザオレンジ:テリアス・バルゥ■
ブラグザオレンジは、『Shadow Labyrinth』に登場する四天王的存在のひとつであり、惑星ゼビウスの“真の敵”に属するブラグザの一体である。
性格的には、複雑な戦略や高度な判断を苦手とする。
しかし与えられた役割を果たそうと自発的に努力する。
言い換えると従順かつ受動的であり命令には忠実に従う。
一方で「自分も役に立ちたい」「仲間に追いつきたい」という意識は強く、そのために行動を起こそうとはする。
しかし、その努力は結果に結びつかないことが多く、最終的には不完全な成果しか残せないという特徴を持つ。
『ゼビウス』においては、エリア14後半に出現するアドーア・ギレネスのブラグザである。
『ソルバルウ』では、最初に登場するアドーア・ギレネスのブラグザである。
これは『ゼビウス』においては、遅まきながらついてきただけであり、『ソルバルウ』においては自発的に努力して一番最初に登場したが、すぐやられてしまった。
という言い方もできた。
この行動特性によるものなのか、それとも別の理由なのかはついぞわからない。
が、惑星ゼビウスの“真の敵”が行った異世界からのESP収奪で『パックマン』と繋がってしまった際に、そこに登場するクライド(Clyde/Pokey/グズタ)の思念が混入した。
このクライド由来の思念は、ブラグザオレンジの精神構造に強く影響を与え、ゲーム中でのブラグザオレンジの行動を決定づけた。
ブラグザオレンジはゲーム序盤に最初のG-Hostとして登場する。
これはブラグザレッドより「PUCKを牢獄から出すな」という命令を受け、それを唯一の使命として従順に守り続けたからである。
しかし彼は、その宿主がOperation Panzer G.A.I.A.の“G.A.I.A.コア”であるがゆえに、完全なG-Host形態を取ることができず、不完全な姿――すなわち「ガベージ・テイロス」しか形成できていない事実にすら気づいていなかった。
彼は自分の置かれた状況や失敗の原因を正確に理解できなかったのである。
また、こういう逸話もある。
『ソルバルウ』後、ブラグザオレンジはブラグザレッドと共に、スターテンド・ギレネス建造およびShadow Labyrinthの構築に参加した。
そしてブラグザレッドが地下迷宮を構築するにあたり、ブラグザオレンジにも侵入者を拒む生物の誘拐と配置を求めた。
しかし、彼が誘拐・配置したのはプーカァやファイガーといった存在であった。
これは奇抜さがあったものの、侵入者排除という目的においては心許なかった。
そのため、これらは迷宮内でも主防衛線から外れた、端のほうに配置されることとなった。
ブラグザオレンジ自身は命令を忠実に果たしたつもりであったが、その成果は評価されることはなかった。
ブラグザオレンジは努力のブラグザであった。
より仲間の役に立とうと、ブラグザピンクに付き従って振る舞いや手段を模倣しようとした。
しかし、彼は同じものを再現することすらできなかった。
不完全で歪な存在――ガベージ・テイロスはそんな努力の結果だった。
彼が成したことで唯一称賛されるのは、せいぜい「ブラグザにとって認識できない」G.A.I.A.コアを偶然引き当てて、PUCKの注意を引いたということくらいだろうか。
その一方で、意外にもブラグザオレンジはブラグザたちの中で、テリアス形態を得るまでの時間が最も短かった。
これは彼自身の能力によるものではなく、ブラグザピンクが収奪・蓄積したESPの一部を与えたことによる結果であった。
それほど能力は高くないが、ひたむきに努力する姿にどこか憎めない部分もあったのかもしれない。
ゲーム本編では、ブラグザオレンジは最初にPUCKおよび主人公「8番目」と対峙し、敗北する。
その後に彼は最終ステージであるスターテンド・ギレネス内の拠点「バルゥ・トルレ」に至るまで、一切再登場しない。
この行動はブラグザブルーとは異なり、単にクライド由来の性格によって、努力はしたが気持ちだけ空回りし、最終局面まで有効な対抗策を打ち出せなかったからであった。
最終形態は「テリアス・バルゥ」である。
「バルゥ」とは惑星ゼビウスの言語において「鳥・飛翔するもの」を意味する語である。
最終形態のデザインは、ナスカの地上絵の「コンドル」をモチーフとしている。
テリアス・バルゥで敗北したあと、惑星ゼビウスの“真の敵”との最終局面を前に、ブラグザオレンジは最も原初の形態である「ブラグザ体」として再び現れた。
しかし、ここまでの努力でも何もなせなかったブラグザオレンジが今更何かを成すことはできなかった。
PUCKと主人公「8番目」が亜空間ESP回路「MAZE」から入手した「クライド・シンボル(※)」によって、ブラグザオレンジは成されるがまま、自身の構造体に完全に混入していたクライドの思念が分離・除去されて、ESPの大半を喪失した。
※トリビア#26参照のこと。このシンボル情報からクライドの構成要素を読み取って除去できる。
その結果、ただのブラグザ体へと成り果て、最終的に撃破されて惑星ゼビウスの“真の敵”の一部へと戻ることになったのであった。



