GAME
タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #16
UPDATE:2025.10.24
■真のOperation Panzer G.A.I.A.①■
『Shadow Labyrinth』に登場するGAIA。
ゲーム中では、このロボット形態が本来の性能を発揮できていない劣化した状態である旨が語られるが、実はそれはその通りである。
ゲーム開始直後のGAIAが出撃するシーンの背後にある、一際大きい”UGSF-SAT GeoBlade B5”と書かれた格納庫を覚えているだろうか?

この格納庫の中身とプレイヤーが使用するGAIAが合体した状態が、真の「Operation Panzer G.A.I.A.」である。
既に本コーナーの第12回でデザイン画を小さく載せていたが、大きく見せるとこの絵となる。

実は本コーナーが初公開というわけではなく、https://x.com/officialpacman/status/1949137761895579765 にもちらっと映る。
「Operation Panzer G.A.I.A.」は、銀河連邦宇宙軍によって作られたG.A.I.A.(Galaxy Absolute-defense-line Interception Armament)の一つである。
2度めとなる対“真の敵”向けに行われた駆逐作戦「オペレーション・パンツァー」用に開発された。
3210年、1度目の対“真の敵”向け駆逐作戦「オペレーション・シャイアン」はゼビウス降着を確認後、テレメトリ消失により一時的中断となった。
数十年を経て復帰の様子が見られないため、銀河連邦はかねてより用意していた後続作戦「オペレーション・パンツァー」を発動させた。
しかし、3210年の「オペレーション・ラグナロク」でUGSFはヴァンガード・フリートのうち80万隻の艦艇を喪失しており、いまだヴァンガード・フリートは再建の途上に有ることから遠征打撃艦隊(ESG)が組めないこと。
直近で作られた3つのG.A.I.A.、すなわちOperation Ragnarok G.A.I.A.、Operation BlueWater G.A.I.A.、Operation Cheyenne G.A.I.A.が、銀河連邦の国庫に多大な負担をかけたことから、一部を除き、新規開発ではなく既存開発機の改修によって作られることとなった。
そこで目をつけられたのが、UGSF-SAT(Special Atack Troop:銀河連邦宇宙軍特殊戦闘軍団)の保有する特務戦艦グース級「ブルーグース」であった。
本艦はSAT専用に作られた特殊作戦航宙機のモスボール保管庫も兼ねており、ここに保管されていたオペレーション・ラグナロク向けに作られ、作戦に間に合わなかったことから開発中止ののち放棄されていたゼネラルリソース社製ヴァリアブル・スタイル(※)航宙機「GeoBlade B4(開発中止)」を徴発した。
※ヴァリアブル・スタイル:変形機能を有し、状況に応じて動的に複数モードを切り替えて運用する航宙機シリーズをこう呼ぶ。他にファイター・スタイル/ガンナードーム・スタイル/ソード・スタイル/フレーム・スタイル等がある。
これをアージュ・アビアシオン社にてオペレーション・パンツァー向けに改修。B4は有人機であったが、無人化と自律行動を可能とし、さらに変形機能のオミットと外装デザインの変更をしたうえでG.A.I.A.とした。
なお、この一連の改修でほとんど別機体になったためローカルナンバーが変更され「B5」となっている。
ユニットコストはオペレーション・シャイアン・G.A.I.A.よりもはるかに安いが、実はオペレーション・シャイアン・G.A.I.A.の開発で過大とされ否決となった運用費がUGSF予算から捻出することとなったため、それを嫌ったUGSFによって「GeoBlade B4(開発中止)」のそれまでかかった開発費扱いで偽装計上され、約1兆8254億ハイニクス(円換算で219兆480億円)となっている。