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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #63 -トリビア終章に向けて②-
UPDATE:2026.02.11
■トリビア終章に向けて②■
注意:前回に続き、ブラグザと惑星ゼビウスの“真の敵”に関する説明が含まれます。
もしネタバレを避けたい場合は、以下は読まないことをおすすめします。
本稿はトリビア#62の続きである。
「ν宇宙」へ移行して以後、惑星ゼビウスの“真の敵”とブラグザたちは、惑星住民から余剰ESPを吸い上げ、回復に努めた。
しかし、気性がせっかちな惑星ゼビウスの“真の敵”にとって、それは退屈と焦燥を伴う期間であった。
そこで惑星ゼビウスの“真の敵”は、この状況を打破する手段を考えた。
残るESPを集結し、スーパーロジック通路を構築し、他の並行次元の存在からESPを調達するというものである。
自らが移動するわけではなく、もともと高次元で移動可能なESPを拾い上げるためだけの通路であるため、ESPの消費は遥かに抑えられるという算段であった。
その結果、偶然なのか、それとも意図的なのかは定かではないが、他の並行世界に存在する『パックマン』のキルスクリーン・グリッチとリンクした。
そしてその並行世界から、数多くのパックマン・プレイヤーのESP(思念)を吸収した。
すでに自我が確立している惑星ゼビウスの“真の敵”は問題なかったが、それまで自我を持たなかった4体のブラグザは、この時点で各々の色や個性を確定させ、ブラグザレッド、ブラグザブルー、ブラグザオレンジ、ブラグザピンクへと分化した。
これは非常に効率的なESP獲得手段であったが、『パックマン』のほうが永続的な供給源とはなり得なかった。
人間は時とともに飽き、諦める生物であり、次第にその供給がスーパーロジック通路の構築のための消費を下回った。
そんな中、ブラグザに関する「ある事故」が発生し、永続的な供給は不可能であると悟った。
彼らは手法を切り替えた。
テラフォーミングで使役するという名目の下、家畜とゼビウス人の中間的な位置づけにある労働力として「バルラ族」(※)を創り上げた。
バルラ族はその旺盛な繁殖力によって、惑星ゼビウス最大の人口を持つ種族となった。
※バルラ族:惑星ゼビウスの言語で、「間・中間的な・中途半端な」を意味する。
トリビア#61では「それまで共存してきた惑星ゼビウス住民から膨大なESPを吸い上げて」スターテンド・ギレネスを築き上げたと曖昧な表現にとどめているが、実はその実態はゼビウスに住まう高度知的生命体からのESPの「回収」であった。
その規模や具体的な手法については想像に委ねるが、彼らにとって不法に居住しているボスコニアン・ネヴィーア部も含め、全ての高度知的生命体から「恐怖という思念(ESP)」を回収するというものであった。
惑星ゼビウスの“真の敵”とブラグザたちは、ネヴィーア部は別として、それまで慈しみともに育ててきたゼビウス人の一部を保護した後、バルラ族を使役して惑星の隅々まで追い求めた。
一度外れた箍は、ここで完全に崩壊した。
ファー・ドラウトという本来の目的よりも、それを実行するための手段に過ぎなかったESPの回収そのものが優先されるようになった。
もはや彼らにとってESPは計画遂行のための資源ではなく、渇望そのものへと変質していたのである。
この歪んだ渇望は、長きにわたり惑星ゼビウスの“真の敵”とブラグザを追ってきたバグルスのシオ・ナイトにも予測、あるいは予知されていたと考えられる。
そしてバグルスは、そのESPへの渇望が最高潮に達した瞬間を見計らい、敢えて眼前にその状況を提示し、煽るという手段を選んだ。
それがOperation Ragnarokである。
UGSFの80万隻の艦艇、2億人の将兵を惑星ゼビウスの眼前に配置したのである。
惑星ゼビウスの“真の敵”やブラグザに感情が存在するかは定かではないが、もし存在するならば、欣喜雀躍したであろう。
この2億という数字は、ESPの渇望において無視できず、しかし全てを満たすには至らない、極めて都合の良い規模であった。
惑星ゼビウスの“真の敵”はファー・ドラウトを実行できるほどには至らず、ブラグザもまた万能の力を得るには足りず、せいぜい身体を得られる程度にとどまった。
そしてバグルス(シオ・ナイト)はこれを利用し、まるでチェスのごとく、つづく5つの手を打った。
・Operation Sheyenne G.A.I.A. … スターテンド・ギレネスへの突入口
・Operation Panzer G.A.I.A. … 惑星ゼビウスの“真の敵”にスーパー・ガンプ・バスターを送るための器(G.A.I.A.コア)
・PUCK … 惑星ゼビウスの“真の敵”の耳目を引くための餌であり、主人公「8番目」を召喚するための手段
・「1番目」から「7番目」 … PUCKの召喚手順の獲得のための事前準備
・主人公「8番目」 … 全ての点を結ぶための“鍵”
以上の5つである。
通常の状態の惑星ゼビウスの“真の敵”やブラグザたちであったら、おそらくこれらは実行不可能であったはずである。
この局面だからこそ成功できたとも言えた。
こうして、遠大にして深遠な作戦の最終局面として、PUCKと主人公「8番目」は、惑星ゼビウスの“真の敵”とブラグザたちと対峙することになる。