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タゴッチ博士のShadow Labyrinthトリビア #64 -ブラグザレッド:テリアス・ギルバ-
UPDATE:2026.02.13
■ブラグザレッド:テリアス・ギルバ■
前回は、終章に向けて、『Shadow Labyrinth』のゲーム中では深い推測でしか得られない情報を開示した。
これより先は、いよいよこの説明に登場した者たちの説明となる。
「終章に向けて」という大仰なタイトルのため、あと数回で終わると勘違いさせたかもしれないが、これまでトリビアは60回以上を数えた末の終章なので、まだそれなりにあると思っていただいて問題はない。
ただ、これより先の説明は専門的になり難易度は上がる。
引用や参照するゲームは知っている前提の説明となるため、もしここから読み始めた人がいるなら、最初から読み直すか、ネット上での検索を片手に読み進めることをおすすめする。
さて、最初はブラグザレッドから始める。
『Shadow Labyrinth』に登場する四天王的存在のひとつである。
そして、惑星ゼビウスの“真の敵”の性格をもっとも体現したブラグザである。
その性格は極めて執拗かつ攻撃的であり、敵対者に対しては徹底的な殲滅を志向する。
一方で、惑星ゼビウスの“真の敵”および同胞のブラグザたちに対しては献身的であり、事実上のリーダー格にあった。
なおトリビア#62にあるとおり、このブラグザは『ゼビウス』に登場している。
エリア4に出現するアドーア・ギレネスのブラグザである。
また『ソルバルウ』では、最終ボスであるガル・アドーア・ギレネスのブラグザである。
『ソルバルウ』での戦いにおいて、ガル・アドーア・ギレネスのブラグザとして甚大なダメージを受けたのち、惑星ゼビウスの“真の敵”によるテレポートで惑星ゼビウスへ帰還する。
しかし惑星ゼビウスの“真の敵”がESP回復を試みた過程で、異世界存在である『パックマン』と結合事故を起こす。
この事象についてはトリビア#63でも触れられているが、その際、立場と性格が最も近似していた『パックマン』のブリンキー(Blinky/Shadow/アカベイ)の思念がブラグザに混入した。
その結果、新たな個性を得て「ブラグザレッド」へと分化した。
以降、ブラグザレッドはバルラ族の創造、ゼビウス人からのESP収奪を主導し、それらを基盤として地上にあるファー・ドラウト用の施設であるソル、バーラの直下に、新たな本拠地スターテンド・ギレネスを建造した。
またこの過程で外敵の侵入を防止するためとしてスターテンド・ギレネスと地上との間に巨大な迷宮(※)の構築をおこなった。
※:「Shadow Labyrinth」と呼ばれる所以である。
3210年、Operation Ragnarok/Operation Sheyenneの両作戦において、ブラグザレッドはOperation Sheyenne G.A.I.A.の降着を許すものの、これら作戦で惑星ゼビウス地上に墜落したUGSF艦隊から脱出し、地上戦で抵抗していた残存部隊の掃討作戦を指揮した。
Shadow Labyrinthへと敵を誘導し、当時ブラグザレッドのG-Hostであった「異形化バルラ族」を用い徹底的に殲滅した。
そしてそこで生じた恐怖の感情をESPへと変換・蓄積していった。
その後もESP収奪を目的として、惑星全土においてゼビウス人残党の殲滅を継続していった。
3300年、Operation PanzerによるUGSFの再侵攻に際しては、G-Hostを「UIMSコマンダー・オブ・コマンダー」へと乗り換えた。
これを用い、UGSFが派遣した特務艦ブルーグースおよび護衛艦隊、Operation Panzer G.A.I.A.を迎撃、撃破することに成功した(ただしG.A.I.A.コアは破壊できず逃した)。
同年、Operation Sheyenne失敗後に逃亡・潜伏していたUGSFコマンダー・テーベーと「7番目」が、当時まだ地上に存在していたスターテンド・ギレネスへと続くワープゲートを急襲する事件が発生した。
ブラグザレッドを含むブラグザたちはG-Host(異形化バルラ族)形態で迎撃にあたるが、結果的に防衛には失敗した。
ただし、ワープゲートの承認キーが通過しなかったため、テーベーの作戦自体は未遂に終わった(※)。
※アマゾンプライムビデオ「シークレット・レベル」 パックマン ~サークル~
この一件により強い危機感を抱いたブラグザレッドは、地上のワープゲートを完全に廃止。
さらにShadow Labyrinth内部に侵入者を拒むために、UIMSコマンダー・オブ・コマンダーを使い、銀河系を探索し、オクティ族やギャラガ群団といった凶悪な生物を誘拐あるいは脅迫等の手段を用いて、Shadow Labyrinthに配置し防衛力を強化した。
これ以降、ブラグザレッドのG-Hostはコマンダー・オブ・コマンダーに固定された。
ゲーム本編では、PUCKおよび主人公「8番目」は、数度にわたるブラグザレッドのG-Hostであるコマンダー・オブ・コマンダーとの戦闘を経て、とうとう特務戦艦ブルーグースでの決戦において破壊され、ブラグザレッドはG-Host形態を喪失した。
その後、スターテンド・ギレネス内部に存在する自身の拠点「ギルバ・トルレ」に籠城し、そこで真の姿である「テリアス・ギルバ」へと移行した。
「テリアス」とは惑星ゼビウスの言語において「最終」「究極」「終末」など、“終わり”を意味する語であり、「ギルバ」は「黒」および「影」を示す言葉である。
最終形態であるテリアス・ギルバの意匠は、ナスカの地上絵に描かれた「手」をモチーフとしている。
しかし、この形態になったとしても既に今更の感が強かった。
ブラグザレッドはこれまでG-Host、つまりアドーア・ギレネス、ガル・アドーア・ギレネス、異形化バルラ族、そしてコマンダー・オブ・コマンダーといった宿主の圧倒的な能力に依存しすぎており、純粋に個体としては遥かに脆弱であった。
最終的に、惑星ゼビウスの“真の敵”を討つために到来したPUCKと主人公「8番目」によって、再び撃破された。
そして惑星ゼビウスの“真の敵”との最終局面を目前に、ブラグザレッドは原初の形態である「ブラグザ体」でしか対峙できなかった。
この形態は物理的な身体すら持たない純粋な構造体であり、極めて無防備であった。
更にこの時、PUCKと主人公「8番目」は、亜空間ESP回路「MAZE」から「ブリンキー・シンボル(※)」を獲得していた。
これによりブラグザレッドの構造体に混入していたブリンキーの思念が分離・除去された。
それは異世界より取り寄せた『パックマン』へのプレイヤーの熱狂というESPエネルギーすらも取り除かれたことを意味した。
※トリビア#26参照のこと。このシンボル情報からブリンキーの構成要素を読み取って除去できる。
こうしてブラグザレッドは単なるブラグザと成り果てた。
そしてもはや逃走も撤退も叶わず、完全に撃破され、分体の大元である惑星ゼビウスの“真の敵”へと吸収されていったのである。



